審美歯科治療
-
- STEP 1徹底したカウンセリング
- 「どんな笑顔になりたいか」「どの歯の色が気になるか」「費用はどのくらいまでか」など、患者さまの具体的なご希望、予算、ライフスタイルを深くお伺いします。
-
- STEP 2精密診査とデジタル診断
- 口腔内スキャナー、歯科用CT、デジタルカメラを使用し、お口の状態を正確に診断します。
このデータに基づき、仕上がりを事前にシミュレーションします。
-
- STEP 3材質の選択と色の決定
- 患者さまのご希望と機能性を考慮し、最適な材質(ジルコニア、e-maxなど)を選択。
周囲の歯と調和する色味を丁寧に決定します。
-
- STEP 4精密な形成と仮歯の装着
- 歯を削る際も、拡大鏡を用いて必要最小限に抑えます。
最終的な被せ物と同じ形・大きさの仮歯を装着し、実際に使用していただき、見た目と噛み合わせの最終確認を行います。
-
- STEP 5最終修復物の装着
- 仮歯で問題がないことを確認した後、精密に製作された最終修復物を装着します。
適合性、噛み合わせ、見た目の最終チェックを行い、治療完了です。
-
- STEP 6長期的なメンテナンス
- 美しい状態を長く維持するため、定期的なクリーニングや噛み合わせのチェックは不可欠です。
審美歯科治療とは、単に歯を白くしたり、見た目を整えたりする治療ではありません。
それは、「機能的に長持ちし、かつ、患者さまが自信を持って心から笑える、美しく健康的な口元」を実現するための総合的な歯科医療です。
「銀歯が目立って気になる」
「歯の色や形を整えたい」
「人前で口元を気にせず会話を楽しみたい」
そうした皆さまの切実な願いを叶えるため、当院では、最新のデジタル技術と高品質な素材を組み合わせた審美歯科治療をご提供しています。
見た目の美しさだけでなく、噛み合わせや歯の寿命といった機能面まで深く考慮し、患者さまの将来の健康を見据えた治療を心がけています。
精密審美の基盤:口腔内スキャナーの活用
審美歯科治療、特に被せ物や詰め物、ラミネートべニアといった修復物を作製する際、重要なポイントの一つとして挙げられるのは「精密な型取り」です。
修復物と歯の間にわずかな隙間でもあると、そこから細菌が侵入し、二次的な虫歯や歯周病の原因となり、再治療のリスクを高めます。
従来の型取りの課題と口腔内スキャナーの導入
従来の審美歯科治療では、粘土のような材料を口の中に入れ、数分間待つという型取りが行われていました。
この方法は、患者さまにとって不快感や吐き気を伴うことがあり、また、材料の収縮や気泡などにより誤差が生じる可能性がありました。
当院では、この課題を解決するため、口腔内スキャナー(光学印象)を完備しています。
不快感の軽減
スキャナーは、小型のカメラで歯列をスキャンするだけで、不快な型取り材を口に入れる必要がありません。
高精度なデータ
歯列全体を数ミクロン単位で正確にデジタルデータ化できます。
これにより、修復物と歯の適合精度が飛躍的に向上し、二次的な虫歯のリスクを低減します。
時間の短縮
型取りに要する時間が大幅に短縮され、患者さまの負担が軽減されます。
自費診療と口腔内スキャナーの親和性
この口腔内スキャナーは、画期的な技術ですが、現在の保険診療では使用できる範囲が厳しく限られています。
一方、セラミックやジルコニアといった自費の審美修復物を作製する際は、口腔内スキャナーを最大限に活用し、デジタルデータを基に修復物を設計・製作することが可能です。
保険診療でも丁寧に行うことをお約束しますが、より高い審美性、適合性、機能性を追求し、スキャナーの精密なデータを活かした治療をご希望の場合は、自費治療をおすすめしています。
当院で取り扱う高品質な審美歯科メニュー
当院では、見た目(審美性)と機能性(耐久性、適合性、噛み合わせ)の両方にこだわった、高品質な自費治療に対応いたします。
下記の材質を用いた被せ物(クラウン)・詰め物(インレー)・ラミネートべニアなどの治療を行っております。
ジルコニア(オールセラミック)
現在、歯科で使用される素材の中で最も硬く、耐久性が高い素材の一つです。
金属を使用しないオールセラミックであるため、天然歯のような自然な白さを再現でき、光の透過性にも優れています。
メリット
金属アレルギーの心配が一切なく、奥歯の噛む力が強い部分にも安心して使用できます。
長期間の使用に耐えるため、割れるリスクが非常に低いです。
適応
奥歯を含むすべての部位の被せ物、ブリッジ。
e-max(イーマックス/オールセラミック)
透光性(透明感)に非常に優れたセラミック素材です。
自然な歯に近い美しいグラデーションとツヤを実現します。
メリット
特に前歯の修復や、小さな詰め物(インレー)に適しており、隣の天然歯と見分けがつかないほどの見た目の美しさを重視する方に特におすすめです。
適応
前歯の被せ物、審美性を重視する部位の詰め物、ラミネートべニア。
ハイブリッド前装冠(保険と自費の中間的な選択肢)
セラミックとレジン(プラスチック)を混ぜ合わせた素材を、金属で裏打ち(裏側を補強)した被せ物です。
※ハイブリッド単一の被せ物・詰め物は、純粋なセラミックに比べると強度が劣り、破折のリスクが高まる場合があります。
当院では、金属で裏打ちすることで、そのリスクを軽減し、保険と自費の中間的な選択肢としてご提案しています。
メリット
オールセラミックに比べ費用を抑えつつ、前歯の形や色を自然に整えることができます。
金属の裏打ちがあるため、柔軟性がありながらもある程度の強度を確保でき、奥歯や噛む力の強い部分にも使用可能です。
適応
前歯・小臼歯などの被せ物。
ゴールド(金合金)
金合金を用いた被せ物や詰め物です。
見た目は金属ですが、その機能性において非常に優れています。
メリット
歯肉との適合性が高く、金属アレルギーのリスクが比較的低い素材です。
非常に加工しやすいため、歯にぴったりと適合しやすく、二次的な虫歯になりにくいのが特徴です。
歯と同じくらいの硬さで、周囲の歯を傷めにくく、奥歯の噛む力が強い部分にも向いています。
機能性と歯の長期的な健康を重視する方におすすめです。
適応
奥歯の被せ物・詰め物。
ラミネートべニア:歯の形や色を短期間で改善
ラミネートべニアは、歯の表面をエナメル質の範囲内でごく薄く削り、その上に薄いセラミック製のべニア(チップ)を強力な接着剤で貼り付ける方法です。
爪のネイルアートのように、歯の表面を化粧する方法とイメージすると解りやすいかと思います。
メリット
歯の色(ホワイトニングでは改善しない強い変色など)や、軽度の歯の形、小さな隙間を短期間で美しく整えることができます。
削る量をできる限り少なくして前歯の審美性を改善したい方に最適な治療法です。
適応
前歯の色、形、軽度のすきっ歯の改善。
審美歯科治療の流れ:トータルコーディネート
当院の審美歯科治療は、単なる修復物の製作ではなく、患者さまの笑顔全体のトータルコーディネートとして捉えています。

