保険診療も自費診療も丁寧に。幅広く対応
台原みなも歯科クリニックでは、患者さま一人ひとりにとって最適な治療を一緒に考えることを大切にしています。
当院では、健康保険が適用される診療を大切な基盤としながら、どの治療でも「できる限り長持ちし、見た目にも自然で、快適に噛める」ことを目指して丁寧に行います。
保険診療の枠内でも高いクオリティを
虫歯・歯周病などの一般治療をはじめ、最新の保険適用素材(CAD/CAM冠・インレー、PEEK冠など)にも対応し、機能性と審美性の両立を追求しています。
保険の範囲であっても、手を抜かず、常に最良の結果を目指します。
より良い選択肢としての自費診療もご提案
一方で、見た目や耐久性、精密さをより高めたい方には、自費診療による高度な素材や技術の選択肢もご提案しています。
それぞれの治療の特徴・費用・メリットをわかりやすく説明し、患者さまが納得して選べるよう、丁寧にサポートいたします。
保険診療で実現する「白い歯」:審美性への配慮
「奥歯は銀歯しかない」という従来のイメージは、近年の保険制度の改正により大きく変わりつつあります。
当院は、患者さまの「保険で白い歯にしたい」「金属アレルギーが心配」というご要望に対し、積極的に対応しています。
CAD/CAM冠・インレー:金属を使わない白い被せ物と詰め物
CAD/CAM(キャドキャム)とは、コンピュータで設計・製作されるシステムであり、このシステムで作られるセラミックとレジン(プラスチック)を混ぜ合わせた素材が、保険適用となる白い修復物に使用されています。
当院では、このCAD/CAMシステムを活用した「被せ物(CAD/CAM冠)」と「詰め物(CAD/CAMインレー)」の両方に幅広く対応しています。
当院では、患者さまのお口の状態や適用条件に基づき、CAD/CAM冠・インレーによる治療を適切にご提案いたします。
① CAD/CAM冠(被せ物)
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
見た目 |
白く、金属の被せ物より自然な見た目に近い |
安全性 |
金属を一切使用しないため、金属アレルギーの心配がない |
適用範囲 |
現在、保険適用が認められているすべての部位(前歯・小臼歯・大臼歯の一部など)に対応 |
② CAD/CAMインレー(詰め物
歯の一部を修復する「詰め物」においても、金属ではなく白い素材(CAD/CAMインレー)を保険適用で選択できる場合があります。
特に、小臼歯(前から4番目、5番目の歯)など、目立ちやすい部位の詰め物として活用されます。
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
見た目 |
詰め物が目立ちにくく、口元に配慮できる |
安全性 |
金属アレルギーの心配がない |
適用範囲 |
適用部位や、歯の状態によって条件が定められています。 |
奥歯(第二大臼歯)への対応:保険適用のPEEK冠
特に大きな力がかかる奥歯(第二大臼歯、一番奥の歯)は、従来のCAD/CAM冠では割れるリスクが高く、適用が難しいケースがありました。
当院では、2023年12月より保険適用となった新しい素材、PEEK冠(ピークかん)にも対応しています。
PEEK冠の材料は高い耐熱性・耐薬品性を持ち、従来のプラスチック系の素材よりも強度に優れているため、奥歯での使用にも配慮がなされています。
また、CAD/CAM冠同様、金属を使用しないため、金属アレルギーの心配がある方にもご提案できる選択肢です。
【重要】保険適用における「白い歯」の条件について
CAD/CAM冠やPEEK冠は保険で提供できる白い歯ですが、すべての患者さま、すべての歯に適用されるわけではありません。
保険診療で白い被せ物を選ぶためには、厚生労働省が定める厳格な条件があります。
当院では、必ず事前に「この歯に、保険で白い歯を入れることができるか」を正確に診査し、適用条件を一つひとつ丁寧にご説明いたします。
患者さまに誤解のないよう、適用範囲や治療後の留意点についても詳しくお話しいたしますので、ご安心ください。
丁寧さを追求する保険診療の基本:一般歯科治療へのこだわり
当院では、虫歯治療、歯周病治療、根管治療といったすべての基本治療において、丁寧さと精密さを心がけています。
虫歯治療:歯の寿命を延ばすための「配慮ある削合」
虫歯治療の基本は、病変を正確に取り除き、健康な歯質をできる限り残すことです。
削る量の配慮(MIの意識)
保険診療の範囲内であっても、MI(最小限の侵襲)の考え方を常に意識し、虫歯の部分を正確に見極めながら、不必要な健康な歯を削らないよう、慎重に治療を進めます。
適合精度の追求
詰め物や被せ物は、歯との間にわずかな隙間もないよう、精密に製作・装着する必要があります。
この適合が悪いと、その隙間から再び虫歯菌が侵入し、二次カリエス(再発する虫歯)の原因となります。
当院では、保険適用の素材であっても、手間を惜しまず適合精度を高めることに努め、治療のやり直しを防ぎ、歯の寿命を延ばすことを目指します。
コンポジットレジン(CR)修復
比較的小さな虫歯に対しては、保険適用のコンポジットレジンと呼ばれる歯科用樹脂を使用します。
歯の色に近い素材であるため、目立たず自然な見た目に修復でき、金属アレルギーの心配もありません。
歯周病治療:全身の健康を見据えた基礎治療
歯周病は静かに進行し、歯を失うだけでなく、全身の健康にも影響を及ぼします。
正確な診査と計画
まずは歯周ポケットの深さや出血の有無など、丁寧な検査に基づき、現状を正確に把握します。
徹底した歯石・プラーク除去
歯周病の原因となる歯石やプラーク(細菌の膜)を、歯科衛生士が専用の器具を用いて除去します(スケーリング、ルートプレーニング)。この基礎治療を丁寧に行うことが、歯ぐきの状態を改善し、歯周病の進行を食い止める鍵となります。
継続的な管理
歯周病の再発を防ぐため、保険診療のルールに沿った定期的な検査とメンテナンスをご提案し、患者さまと一緒に健康な状態を維持できるようサポートします。
根管治療(歯の神経の治療):歯を残すための土台作り
深い虫歯などで歯の神経(歯髄)が細菌に感染してしまった場合、根管治療が必要となります。
根管治療が不十分だと、歯の根の先に炎症が残り、最終的に抜歯に至る可能性が高まります。
当院では、歯を一本でも多く残すという信念に基づき、保険診療の制約の中でも、時間をかけて丁寧に感染した組織を除去し、根管内を清掃・消毒するよう努めます。
カウンセリングの徹底:患者さまに最適な治療を一緒に選びます
私たちは、丁寧なカウンセリングを通して、患者さま一人ひとりのご希望やお口の状態に合わせた最適な治療方法をご提案します。
保険・自費の両面から、納得のいく選択を
自費診療(セラミック・インプラントなど)は、見た目や耐久性など多くの面で優れた選択肢です。
一方で、保険診療にも十分に効果的で、負担の少ない治療方法があります。
当院では、どちらかを一方的におすすめするのではなく、それぞれのメリット・デメリット、費用、治療期間をしっかりとご説明し、患者さまが納得して選べるようにサポートいたします。
私たちの目標は、「患者さまにとって本当に良い治療」を一緒に考え、丁寧に実現していくことです。

